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琿春エアポート

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私たちが住んでいたマンションのすぐそばに
漢族の夫婦が営む小さな食品商店がありました。
私はこのお店で卵を一斤づつ買っていました。

日に焼けて健康的な肌をした、優しい笑顔のおじさんと
物腰の柔らかい、ぽっちゃりしたおばさんは
ちょうど私たちの親と同じくらいの年齢だったので
暖かい親しみを感じていました。
のどかな午後の時間、お店の前で仲良く楽しそうに
バドミントンをしていた二人の姿を
今もはっきり思い出すことができます。

琿春を発つ時、挨拶に顔を出すと
「祝您全家幸福!」、「祝您全家幸福!」
何度も何度も大きな声で「祝您全家幸福!」と言いながら
私たちに手を振ってくれました。

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今回の琿春滞在は、友人と一緒に食事しながら歓談したり
荷物を片付けて発送したり、部屋を掃除したりと
とても忙しく過ごし、あっという間に帰国となりました。

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気持ちの込められた餞別をいただきました。
日本で生活している人から見れば
価値のない物ばかりなのかもしれないけれど
私たちにとっては、一緒に過ごした時間を思い出す貴重な宝物となりました。

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特産品もたくさん贈ってくださいました。
皮付きの白ゴマと皮剥き済のゴマをそれそれ两斤、
ジャスミンティーを2袋、
東北特産の木耳(キクラゲ)を固めて乾燥させたもの16個入りを2袋。

ゴマは両方で2kgもあります。
木耳は一欠片を水に浸ければ両手いっぱい程に広がると説明されたので
それぞれ約10年分ぐらいはある?!
これらの食品類は「地元では最高級の物」なのだそうです(自信持って言われた)。
渡された時、私もダンナも「…。(げっ、多過ぎるかも。汗)」
一瞬、顔が引きつりそうになりましたが
折角のご好意ですから、有り難く受け取りました~。
しかし、すでに家財荷物一式を発送済みだったので
ゴマ(2キロ!)等、すべてを手荷物に入れ、大事に持ち帰ることに…。

今後、ゴマや木耳を使った料理のレパートリーを増やします。
食後は中国茶を楽しみましょう。

朝鮮族式の金属製の箸と匙もいただきました。
それとなぜか子供用(?)のお箸・スプーン・フォークのセットも…。


Zさん、Jさんとその彼氏、Sさん
ありがとう。

中国に来て驚いたことの一つは、土木作業をする女性がいること。
足場の悪い場所で住宅のレンガを積み上げる作業や
埃っぽい土地で石畳を並べる作業に従事している。
さすが男女平等の国。

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日雇い労働者であろう彼女たちは、作業する服装も自前。
作業服や安全靴、ヘルメットなどというものは支給されていない。
危なっかしい機械で、金属片を切断している女性も見たことがある。
雇用条件は酷く悪い様子。

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自分の母親と同じくらいの年齢の人が顔を真っ黒にしながら
レンガを積み上げていたりすると、複雑な気持ちになる。


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赤、オレンジ、黄色…キラキラ光ってかわいい山査子の飴。
子供から大人まで、特に女性に大人気で
通勤や通学、昼休み、買物の途中など皆、片手には山査子を持っている。

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どこか哀愁が漂っていて、懐かしい感じがするのは
子供の頃にお祭りで祖父母に買ってもらった「りんご飴」を思い出すから。
それと、前に見た映画「覇王別記」で、山査子売りの声が聞こえてきて
こっそり買いに行ってしまうが老師に怒られ…という
切ないシーンがあって、その印象が強いから。

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こちらの店はあまり売れてない様子で、店主は深刻な顔。
後ろを歩く女性は、山査子を食べている。

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私が選んだ2本の串。
山査子の酸っぱさと、飴の甘さの組み合わせがとっても美味しい。
実の真ん中にある切り込みは、種を抜く時に付けられるものだとおもう。

山査子(山楂)
「春、白色の花を開く落葉低木。実は漢方薬用。バラ科」(新明解国語辞典)
バラ科の植物は大小さまざまあるけれど、果実は大体このような形状をしている。
もちろんリンゴもバラ科。


サンザシ屋を撮っていたら「うちも撮ってよ」と、焼き芋屋のおじさん。
焼き芋はこの前、載せたから今日は山査子なのに…とおもったけれど
焼き芋屋の風景写真は載せてなかったので撮影。

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しかし、カメラを向けるとおじさんは照れて横を向いてしまった。

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こちらも焼き芋屋。
先週頃から急激に寒くなってきたので、焼き芋の売れ行きは上々。

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向かいのマンションの前で子供たちが鬼ごっこをしていた。
皆一様に小汚いけれど、なんだかすごく楽しそう。

ところで来年は60年に1回の縁起の良い豚年(猪年)ということで
縁起を担いで子供を産む人が多くなるそう。
この面白い話は、先日会ったJさんから聞いた。

私は第二次ベビーブーム世代なので
何につけ競争率が高くて進学も就職も厳しかった。
来年生まれるチャイニーズベビーたちも将来大変なのだろうと思う。

それにしても、もう来年の干支の話なんかが出てしまうなんて…
一年はあっという間。