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琿春エアポート

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日本へ本格帰国しました。
「琿春」を冠したブログを続行するのは申しわけなく思うので
「琿春エアポート」は今日をもちまして終了することになりました。

稚拙な文章と見苦しい写真の当ブログに
長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。

皆さんから頂いた、たくさんのコメントやアドバイスに
この1年間、私は支えられ、無事に日本に帰国することができたのだと
心から感謝しております。

またいつか、どこかのブログでお会いできることを
楽しみにしています。


linai



おまけ↓
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私たちが住んでいたマンションのすぐそばに
漢族の夫婦が営む小さな食品商店がありました。
私はこのお店で卵を一斤づつ買っていました。

日に焼けて健康的な肌をした、優しい笑顔のおじさんと
物腰の柔らかい、ぽっちゃりしたおばさんは
ちょうど私たちの親と同じくらいの年齢だったので
暖かい親しみを感じていました。
のどかな午後の時間、お店の前で仲良く楽しそうに
バドミントンをしていた二人の姿を
今もはっきり思い出すことができます。

琿春を発つ時、挨拶に顔を出すと
「祝您全家幸福!」、「祝您全家幸福!」
何度も何度も大きな声で「祝您全家幸福!」と言いながら
私たちに手を振ってくれました。

今回の琿春滞在は、友人と一緒に食事しながら歓談したり
荷物を片付けて発送したり、部屋を掃除したりと
とても忙しく過ごし、あっという間に帰国となりました。

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気持ちの込められた餞別をいただきました。
日本で生活している人から見れば
価値のない物ばかりなのかもしれないけれど
私たちにとっては、一緒に過ごした時間を思い出す貴重な宝物となりました。

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特産品もたくさん贈ってくださいました。
皮付きの白ゴマと皮剥き済のゴマをそれそれ两斤、
ジャスミンティーを2袋、
東北特産の木耳(キクラゲ)を固めて乾燥させたもの16個入りを2袋。

ゴマは両方で2kgもあります。
木耳は一欠片を水に浸ければ両手いっぱい程に広がると説明されたので
それぞれ約10年分ぐらいはある?!
これらの食品類は「地元では最高級の物」なのだそうです(自信持って言われた)。
渡された時、私もダンナも「…。(げっ、多過ぎるかも。汗)」
一瞬、顔が引きつりそうになりましたが
折角のご好意ですから、有り難く受け取りました~。
しかし、すでに家財荷物一式を発送済みだったので
ゴマ(2キロ!)等、すべてを手荷物に入れ、大事に持ち帰ることに…。

今後、ゴマや木耳を使った料理のレパートリーを増やします。
食後は中国茶を楽しみましょう。

朝鮮族式の金属製の箸と匙もいただきました。
それとなぜか子供用(?)のお箸・スプーン・フォークのセットも…。


Zさん、Jさんとその彼氏、Sさん
ありがとう。

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琿春に到着した日の夜、まずは水餃子を食べに行きました。
1年前、私が琿春に滞在し始めた初日に行ったのも、同じ水餃子の店。
半斤(25個)の餃子が7~10元(約100円~150円)で食べられます。
皮の分量か適度で、肉汁たっぷり。
アツアツが食べられて、餡のバリエーションも豊富です。
日本では、きっとどこを探しても、
この価格でこの美味しさには出会えないよなあ…と思うと
ちょっと残念(笑)。

実は琿春に到着する2日前、大連空港の近所にある店へふらりと入り
私は水餃子を注文してみたのですが
琿春の餃子のほうが美味しさでは格段上でした。
ちなみに大連の餃子の値段は18元(約270円)。
一人ではとても食べ切れず、沢山残してしまいました…。

東北部では餃子は常食ですが、旧正月には必ず餃子を食べる習慣があるのは
餃子が子孫の繁栄の象徴だからなのだそうです。
また、餃子が耳の形をしていることから
寒くても耳がちぎれないようにと、寒い地方で餃子を好んで食べる
と言われています。


砂糖とミルクが予めブレンドされているインスタントのコーヒー
そして、見た目が派手で大きなケーキ。

店内は割と綺麗だし、店の従業員はちゃんと挨拶してくる。
個室で仕切られてないから茶座のような怪しさもなく
クリーンで明るいイメージ。
それだけでホッと感じて過ごせる。

延吉の「好利来」ぐらいの店が琿春にもあったのならば
私は小説を一冊持って通っていただろうな…と思うのでした。